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年間50泊以上の出張族が考えるビジネスホテルの本質
社会人になってから7年間、営業職として全国を飛び回っている。年間の宿泊数は多い年で68泊、少ない年でも42泊。累計では軽く100泊を超えた。これだけ泊まると、ビジネスホテルに対する視点が変わってくる。
出張初年度は「会社が指定する宿に泊まる」だけで何も考えていなかった。2年目から自分で宿を探す裁量が増えて(上限金額内なら自由)、以来4〜5年かけて自分なりの基準が固まった。
「コスパ最強」というのは単に安いという意味ではない。「快適に仕事をこなせて、翌日のパフォーマンスを落とさない」という意味でのコスパだ。その観点から、僕が今でも積極的に選ぶチェーン3つを紹介する。
第1位:ドーミーイン——大浴場が出張疲れを回復させる
ドーミーインは共立メンテナンスが運営するビジネスホテルチェーン。全国130以上の施設がある。1泊8,000〜15,000円程度(時期・立地による)。
最大の特徴は「大浴場」だ。これが出張で使うホテルとして決定的なアドバンテージになる。出張中は移動・商談・接待で体が疲れる。ユニットバスで一人になるより、大浴場でゆっくり湯船に浸かれると翌朝の回復が違う。足を伸ばして入れる浴槽、温泉水を使っている施設もある。
2番目の特徴は「夜鳴きそば」。22〜25時に無料でラーメンが提供されるサービス。量は少なめだが、深夜に帰ってきて小腹が空いているときに地味にありがたい。接待で食べすぎた翌日は遠慮するが、普通の出張日の締めには重宝する。
朝食は有料(1,200〜1,600円程度)だが、品数が多くて充実している。和洋バイキング形式で、ゆで卵・納豆・ヨーグルト・コーヒーなどひと通り揃っている。朝食付きプランで予約するとコスパが良いケースが多い。
デメリットは客室の広さ。ビジネスホテルの中でも特に狭めの部屋が多い。デスクが小さくてノートPCと書類を広げると窮屈になる。資料を広げた作業が必要な出張には不向きで、「翌日が移動日だけの出張」や「体を休めることが優先の日」に特に向いている。
第2位:スーパーホテル——朝食の質と熟睡へのこだわり
スーパーホテルは全国200以上の施設を持つチェーン。1泊5,500〜8,000円程度が目安。
スーパーホテルの特徴は「自然素材の枕・マットレス」へのこだわり。「ぐっすり眠れる宿」を打ち出していて、枕は複数から選べる(枕メニュー)。睡眠の質を重視しているというコンセプトが実際の快眠につながっていると感じる泊まった翌朝が違う。
朝食は無料(ほとんどの施設で)。和洋バイキング形式。決して豪華ではないが、ご飯・みそ汁・納豆・サラダ・パンが揃っていて実用的。朝食込みで1泊5,500円という価格帯を考えると、非常に高コスパだ。
フロントの対応が丁寧なことが多い。チェックインのマニュアルが統一されているのか、どの施設でも大きなハズレがない。
気になる点は施設の古さ。スーパーホテルは歴史が長いチェーンなので、古い施設はリノベーションがされているものの、設備の古さが出ることがある。Wi-Fiの電波状況が部屋の位置によってムラがあることも。「明日早い・今夜は書類仕事しない」という日に選ぶのがベストだ。
第3位:東横INN——全国どこでも同じ水準、立地の良さ
東横INNは国内最大級のビジネスホテルチェーンで、全国に330以上の施設がある。1泊5,000〜7,500円程度。
東横INNの最大の強みは「どこに行ってもある」という圧倒的なネットワークと、「だいたいどの施設も駅から近い」という立地の安定感だ。出張先が地方の小都市でも、東横INNがあれば立地について心配しなくていい。
朝食は無料(おにぎり・みそ汁・コーヒー等のシンプルな内容が多い)。スーパーホテルほど充実はしていないが、あることに感謝する程度で食べられる。
東横INNのメンバーシステム(東横INNメンバーズ)に加入すると、週1泊の割引や会員限定料金が適用される。年間10泊以上使うなら加入する価値がある。長く使うほど料金が下がるシステムで、「どうせ出張するなら同じチェーンを使い続ける」と決めた人にはメリットが大きい。
弱点は設備の質。大浴場はほぼなし(ユニットバスのみ)。部屋の防音は施設によってムラがある。隣室の音が気になる施設に当たったことが2回ある。
3チェーンを使い分ける基準
3つのチェーンを「いつ選ぶか」の基準を整理する。
体が疲れている・翌日が重要な商談:ドーミーイン一択。大浴場と「夜鳴きそば」でリセットする。多少高くても翌日のパフォーマンスへの投資と考える。
コストを最小化・翌日が移動日:スーパーホテルまたは東横INN。寝るだけなら5,500〜6,000円で十分だ。
出張先が初めての都市でホテルを探す時間がない:東横INNで探す。大抵どこにでもあるので迷わない。
番外:選んではいけないホテルのサインを学んだ
失敗した宿泊から学んだことも書いておく。
口コミの「清潔感」に関するコメントが1件でも強く否定的なものがあれば、それは避ける。食事については主観の差があるが、清潔さは客観的な事実に近い。
「繁盛期の直前割」は安くなるが、繁盛期=混雑で清掃が追いつかない可能性がある。コスパのために清潔さを犠牲にするのは出張では本末転倒だ。
出張ホテルは「テンション上がる宿」でなくていい。「次の日に疲れが残らない宿」が正解だ。大浴場・朝食・立地の3軸で比較して、チェーンの「外れが少ない安定感」を優先すると、出張の質が上がる。
